アンパンマンをほぼ見たことない親がはじめてアンパンマンを見た感想
アンパンマンを初めて見てみたよ
とても小さい頃は見ていたらしいのですが、物心ついてからは一切見た記憶がありません。だから、おおまかな内容しか知りませんでした。
・アンパンマンはパンでできている
・バイキンマンと何かの理由で戦っている
・パンは交換がきく
・ドキンちゃんは食パンマンが好き
このくらいのことは予備知識としてありましたが、細かい所はサッパリ。
子供が最近アンパンマンに興味を示しはじめたので私・主人・子供で一緒に見てみることに。
まだ2話しか見ていないのですが、今の時点で驚いた点や気づいた点を綴っていきます。
アンパンマンはバイキンマン以外には敬語
知らなかったんですが、アンパンマンって基本敬語なんですよね。こんな丁寧なキャラクターだとは知らなかった。
実はアンパンマンを見る前
「君はアンパンマンアンパンマン言ってるがまだアンパンマンの人間性は知らないでしょう?アンパンマンのテレビを見てからの人間性に触れてみよ!!」
と子供に言い放ったわたし自身、アンパンマンの人間性をよく知らなかったw
とりあえず丁寧な人、ということは分かったぞ。
バイキンマンのメカがすごい
バイキンマンの住んでるところって工場が併設?されてるんだけど、バイキンマンが毎回乗ってるメカの技術力がすごい。
正直村人のご飯とか奪わなくてもその技術力あれば十分飯食えるぞ、ってレベル・・。
キャラクターが可愛い
アンパンマンのキャラクターって、静止画で見るよりも動画で見た方が断然カワイイ!!!!
特にバイキンマンやドキンちゃんはとっても可愛い。
赤ちゃんマンも可愛すぎる・・。
なにこの愛おしすぎるキャラたち。
びっくりしました。
子供に愛されるのもよくわかる!!!
カバおというキャラクターの存在
アンパンマンに出てくるレギュラー雑魚キャラの中に「カバお」といういじられキャラがいます。
たった1話見ただけで、このキャラクターの魅力に取り憑かれてしまいました。
とにかくいじられなカバお。いつもアホなことを言ってみんなにドン引きされているカバお。
「カバお、好きすぎる・・」
カバおのことをもっと知ろうと、googleで検索。すると・・
http://goodnews-summary.blog.jp/archives/10818540.html
こんなん出てきたわwwwww
カバお、人気投票1位wwwwww
調査を進めていくと、カバおは以前から「ウザキャラ」として2chなどで根強い人気があり、今回の人気投票についてもネット住民からイタズラ目的での組織票があったものと考えられているそうなwwwww
自分が根っからのオタクということが分かりました。
多分オタクを引き寄せちゃうんだよね、カバおは。
なんかスッキリしました。笑
スッキリしたところで、次はアンパンマンを見て「ん?」と思った点を記していきます。
アンパンマンを見てモヤモヤした点
なぜ戦うのか
観る前は「アンパンマンはバイキンマンと何かの理由で戦っている、でもその理由ってなんだっけ?」と思っていました。
残念ながらなぜアンパンマンがバイキンマンと戦うのか、その理由は普通のエピソードからは伝わってきませんでした。
バイキンマンが「願い事を叶えてくれるキャラクターを盗んじゃおう」「おでんを全部食べちゃおう」みたいな悪さをして、その現行犯をアンパンマンが逮捕しに行く、というようなストーリー展開は決まっています。
「バイキンマンが悪いことをしているから、それをやめさせる」という事実があるだけで、なぜこの両者は対立関係にあるのかといったことは視聴者にはよく分からないのです。
だからこの両者が戦っていても「子供の喧嘩」としか捉えられず、「なぜ」戦うのかが不明瞭になっていると感じました。
不思議に思いアンパンマンのことを調べると、アンパンマンは悪者を退治する為に戦うキャラクターではないということが分かりました。
こちらの引用をご覧ください
ヒーローとしてのアンパンマンが誕生した背景には、やなせの従軍経験がある。戦中はプロパガンダ製作に関わっていたこともあり、とくに戦いのなかで「正義」というものがいかに信用しがたいものかを痛感した。しかし、これまでのヒーローは派手な格好をし、強い力、武器、必殺技を持ちながら「正義」を口にする。しかし、悪者や暴れる怪獣を徹底的にやっつけることが主であり、飢えや空腹に苦しむ者を救わなかった。また、戦いによって汚染や破壊された自然や建物に対しての後始末や謝罪がみられなかった。戦中、戦後の深刻な食糧事情もあり、当時からやなせは「人生で一番つらいことは食べられないこと」という考えをもっていた。(中略)アンパンマンと「正義」というテーマについて、やなせは端的に「『正義の味方』だったら、まず、食べさせること。飢えを助ける。」と述べている。(wikipediaより引用)
そういうことだったんですね。子供はやっぱり戦闘シーンが好きなのでどうしてもアンパンマンとバイキンマンが戦うシーンがメインとなりガチなのですが、話の本筋はそこではない。戦闘の動機が曖昧なのもそういうことなんだと思います。結局「なぜアンパンマンとバイキンマンが対立関係にあるのか」っていうのは物語の本筋と見せかけてそうじゃないからね、っていうこと。めちゃくちゃ合点がいきました。
しかしながらもう一つ
アンパンマンのパーソナリティが分かりづらい
観る前は「アンパンマンの人間性に触れるぞ!」と意気込んでいました。
しかし・・番組を見てもアンパンマンの人間性がちっとも伝わってこない。
アンパンマンの行動には「なぜそれをするか」が視聴者に伝わってこないような気がしています。
なんていうか、アンパンマンの気持ちの部分が見えにくい。
ただバイキンマンが戦う相手だから戦っているだけ、そんな気がします。
アンパンマンを見る前は勝手にこう思っていました。
「アンパンマンは人格者なんだろうなぁ(パンだけど)、その考え方や行動に学ぶことが多いからみんながついてくるし、子供にも人気があるのだろうなあ」
だから、アンパンマンのパーソナリティ面というか、人格者としての考え方や行動を期待していたのですが・・
実際アンパンマンのセリフは
「元気100倍、アンパンマン」
「アンパーンチ」
「こんにちはージャムおじさんのパンを持ってきましたー」
のような、アンパンマンの人間性とは関係ないセリフばかり・・。
なんだか拍子抜けでした。
その後、映画ならもっとアンパンマンの人間性を掘り下げた描写があるかも、と期待をして「それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険! 」(2017年公開)を見てみたのですが・・
やっぱりアンパンマンのコアの部分が見えてきませんでした。(いや、コアはあんこなんだけどねw)
なぜアンパンマンの周りに人が集まるのか、それは「いつも困った時に出てきて敵を退治するから、助けてくれるから」、それだけなのでしょうか。それではなんだか弱い気がします。アンパンマン自身が「こうあるべきだ」「こうしていきたいんだ」、そういう思いを持って行動しているキャラクターであってほしいのに、今のままではジャムおじさんの操り人形という感じで、中身があんぱんAIに取って代わられても誰も気づかないよね。パンの顔と一緒でいくらでも替わりの利く存在に成り下がっちゃってるよね、そんな印象を受けました。すごくガッカリ。
まだ普段のストーリー2話と2017年の映画しか見ていない上での感想なのでこれから観続けていくうちに感想は変わって行くかもしれませんが、とりあえず20数年ぶりに見たアンパンマンについてはこんな感想を持ちました。
ただ、映画の内容についてはとても感動して子供と毎日リピート再生するほどですので、これについてはまたブログ記事にしたいと思っています。では!